WiMAXのモバイルWiFiルーターをオススメしないワケ

スポーツカーは魅力があるが実用性は疑わしい

わたしはWiMAXのモバイルWiFiルーターをオススメしません。それは、スポーツカーで街中を走るようなものだからです。

このページでは、WiMAXの真の姿を分かりやすく説明します。

最後までご覧になり、あなたの参考になりましたら幸いです。

必要な通信速度は、一般道を走るようなもの

日常生活ではスポーツカーよりもワゴン車が便利!

例えば、動画配信サービスを利用する場合に必要な通信速度は、そんなに必要ないのです。

動画をモバイルで楽しむ場合の画質は、どんなに良い端末を持っていても、”フルHD”以下の画質で十分です。その場合に必要な回線速度は3Mbpsです。この性能は、契約可能なすべてのWiFiルーターが持っていると言っても言い過ぎではないでしょう。

動画配信サービスを利用するためのやさしい解説」 から引用

ここでの必要な通信速度は、(システムの理論上の)最高速度ではありません。実際の使用場面での通信速度です。

Softbank回線を使用しているNEXTmobileのモバイルタイプについて、実際の使用場面での通信速度を「みんなのネット回線速度」から転載します。(2020年3月6日)

NEXT mobile モバイルタイプ
測定件数: 273件
平均Ping値: 110.04ms
下り平均速度: 23.39Mbps
上り平均速度: 14.56Mbps

「みんなのネット回線速度」が実際か?という問題はあるにせよ、十分な通信速度(下り平均速度)です。動画配信サービスを利用しながら、別の端末で他の作業ができます。

もちろん、WiMAXはスポーツカーのようなパフォーマンスです。

Speed Wi-Fi NEXT W06
測定件数: 6857件
平均Ping値: 82.16ms
下り平均速度: 49.26Mbps
上り平均速度: 5.34Mbps

WiMAXの通信速度は、バラつきが大きい

「みんなのネット回線速度」に挙げられているレポートを参照すれば、WiMAXでは報告される速度のバラつきが大きいことに気がつくでしょう。

WiMAXでは、通信規格の特性から室内や地下での受信が弱まる傾向があります。このことが速度のバラつきを大きくし、「みんなのネット回線速度」のレポートに現れています。

リアルタイム視聴のストリーミング配信を利用する場合、最低速度が動画配信をまかなえなくなると、再生が滞ります。言い換えると、最低速度が動画配信に耐えられる速度であってほしいのです。

NEXTmobileのレポートを見れば、バラつきが少なくて、そこそこの通信速度が出ていることが分かるでしょう。

端末性能はWiMAXでなくても十分

ミニクーパーは、街中でも性能が発揮できる

端末性能について説明するために、先ほど引用した通信速度の報告に使われているFS030WとW06のスペックは次の通りです。

下り最大速度上り最大速度
FS030W150Mbps50Mbps
W06
(WiMAX)
1.2Gbps
(1200Mbps)
75bps

最大速度はシステムの理論上の最高速度ですが、それにしても驚かされるほどの高性能です。

でも端末性能が1.2Gbpsであろうと150Mbpsであろうと、実際は数十Mbpsなのです。

よく見かける悪質なオススメは「FS030Wは性能が低過ぎてダメ、WiMAXの端末はこんなにいい! だからWiMAX!」のような感じです。

確かに端末のスペックを並べてみると、FS030Wが見劣りします。しかし、実際の使用ではその差は縮まります。そして、実用上はどちらの端末であっても十分な性能です。

まったく、ひどい話ですよね。

速度制限

レーシングカーはレース場で性能を発揮する

WiMAXのサービスでは速度制限があります。このことが、わたしがオススメできない最大の理由です。

例えば、3日間で通信容量10GBを超えたら、通信速度を1Mbpsに絞る(低速モード)というものです。1Mbpsは、YouTubeの標準画質が視聴可能とされています。

低速モードになっている間は、動画配信サービスを利用するのはムリでしょう。出来るはずのことが出来なくなるのは、精神的にとても苦痛です。

雨が降って路面状況が変わったり、すぐにタイヤ交換するレーシングカーのような印象です。

おわりに

積載オーバーでは、それなりの速度でしか走れない

WiMAXのご利用について、全面的に反対しているのではありません。活動範囲のエリアがWiMAXのサービスエリアに恵まれていて、快適に使用できるのなら魅力的なサービスです。これは紛れもない事実です。

3日で10GBの通信容量にしたって、使う人は簡単に使い切りますが、使わない人には十分な通信容量です。

総合的に考えると、地方を含めると恵まれた環境にいる人は、とても少ないと思います。通信容量については簡単に言い切れませんが、動画配信サービスを熱心に使うと低速モードになってしまうでしょう。

以上、WiMAXを誰にでもオススメすることはできない理由でした。

WiMAXがダメなサービスというワケではありません。誤解なさらないよう、お願いいたします。

WiMAX以外のモバイルWiFiルーターをお探しでしたら、どうぞ「モバイルWiFiルーターのやさしい選び方」をご覧ください。

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